ホクロ除去 <レーザー>
治療方法(施術内容・治療について)
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ホクロの原因となるメラニン色素を含んだ細胞にレーザーを照射してホクロを除去します。
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ホクロ細胞のメラニン色素がレーザー光線を吸収して反応を起こし、熱エネルギーで破壊された後体内で分解吸収されて色が薄くなりホクロが取れます。
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レーザー光線は波長の違いによって、組織まで届く深さや吸収される色素が異なりますが、メラニ色素は可視光線(人の目に色として見える光)の波長であれば反応が良いと言われています。

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ホクロを取るレーザーで代表的なものがQスイッチYAGレーザーとCO2レーザーです。
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QスイッチYAGレーザーは黒・青・赤に吸収される波長を持ったレーザーで、レーザー機器の中でも深い組織までレーザー光線が到達して色素に選択的に吸収される特徴を持ったレーザーです。
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Qスイッチがついている事により1回に照射される時間が非常に短い10億分の1秒単位で制御され、高出力でメラニン色素だけに反応を起こす事が可能です。
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CO2レーザーは水に吸収される波長を持ったレーザーで、このレーザーは皮フを削る事ができる特徴があります。
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この様に異なった特長を持つレーザー機器はホクロの形状などで使用するレーザーを使い分ける必要があります。
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また、レーザー照射に対する反応には皮膚に含まれるメラニン色素などによって個人差がありますので、肌質に合った照射エネルギー・照射時間で治療しないとキズ跡が残ってしまったり再発する可能性があります。
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ホクロの形状に合わせたレーザー機器の選択と肌質に合わせた照射エネルギーなど医師の診断と判断力によって結果が大きく左右されます。
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当院ではご希望により痛みに弱い方には表面麻酔を行っております。
効果
レーザーは治療時間が短く数分で治療ができます。
QスイッチYAGレーザーはメラニン色素に反応するためほとんどのホクロに有効ですが、CO2レーザーは皮フを削るレーザーのため隆起しているホクロに効果があります。
切り取れない場所にあるホクロなどレーザー除去はあらゆる部位のホクロを治療することができます。
デメリット
CO2レーザーで皮フを削りすぎてしまうと傷跡が残る事があります。
ホクロ細胞のメラニン色素が深い組織にあると1回のレーザー照射では取りきれず、再発する場合があります。
皮フの中にはホクロ細胞以外にもメラニン色素があり、その数は個人差があり様々です。
そのため、レーザー照射の反応は人によって異なります。
皮フ内のメラニン色素により、ホクロ細胞のメラニン色素に対する反応が異なるため再発する場合もあります。
基本情報
施術時間 | 3分~ ( 除去するホクロの個数により異なります ) |
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麻酔・麻酔方法 | 表面麻酔 |
通院日 | 1ヵ月後 |
通院回数 | 1回~2回 |
抜糸 | ありません |
入浴 | シャワー : 当日から ( 患部はこすらない ) |
洗顔・化粧 | 洗顔 : 当日から ( 患部はこすらない ) ※ 患部が乾燥すればお化粧は可能です。 |
ダウンタイム | レーザー照射後1週間~2週間で表皮が脱落します。 その後、炎症による茶色い色素沈着が数週間~数ヶ月続きますが 患部をこすらなければ、特に制限はありません。 |
注意事項 | 自然に表皮が脱落するまでは、急激な脱落を防ぐために シャワーや入浴許可が出ても患部はこすらないで下さい。 治療後の患部は通常の皮フより紫外線の影響を受けやすくなっています。 |
よくある質問
レーザーは傷アトにならないと思っていたのですが、以前レーザで取ったところが傷アトになっています。
レーザーは照射時間や波長の違いでそれぞれ特徴があり、皮膚が削れるタイプやホクロ細胞周辺の正常な組織にも熱破壊が起こりやすいタイプなどさまざまな種類の機械があります。正常な組織を破壊しないように照射すれば傷アトにはなりません。
上まぶたにあるホクロを取りたいのですが、目の近くでもレーザーで取ることはできますか。
目の周囲にレーザーを照射する際は、眼球を保護するプロテクターを使用してレーザーを照射しますので特に問題ありません。