ベビーコラーゲン注入
治療方法(施術内容・治療について)
■コラーゲンとは
- コラーゲンにはいくつかの種類があり、見つけられた順番にⅠ型、Ⅱ型、Ⅲ型というように分類されています。
- 現在見つかっているもので19種類あることがわかっていますが、体内にあるコラーゲンの80~90%はⅠ型、Ⅱ型、Ⅲ型だといわれています。
- Ⅰ型は皮、骨、歯、腱など、Ⅱ型は軟骨、Ⅲ型は胎児の皮膚や血管壁などに存在することがわかっています。
- 最近ではⅢ型コラーゲンの持つ再生能力が注目されています。Ⅲ型コラーゲンは、創傷治癒の初期段階で増殖しⅠ型コラーゲンに置き換わる事で治癒が進む、組織再生には重要なコラーゲンです。
- そもそもコラーゲンとは体内の細胞と細胞を繋いでいる、いわば接着剤のような働きをしているタンパク質の一種です。 主に皮膚や骨などに含まれ、身体全体の1/3をコラーゲンが占めています。
- 細胞と細胞の足場になっているコラーゲンは、体内で一番多く大量に存在するタンパク質で、特に、皮膚の大部分を占める真皮はほとんどがコラーゲンで構成されており、肌の弾力を保っています。
■ベビーコラーゲンの特徴
- ベビーコラーゲンは人の胎盤から抽出したアメリカ製のヒトコラーゲンです。
- ベビーコラーゲンは赤ちゃんの皮膚にだけ多く含まれているⅢ型コラーゲンが豊富に含まれているためベビーコラーゲンと呼ばれています。
- ベビーコラーゲンはⅠ型コラーゲンとⅢ型コラーゲンが50:50で配合された世界初のコラーゲンです。
- 年齢を重ねるうちに徐々にⅢ型コラーゲンは減少し、成長から老化へと変わっていく頃にはⅢ型コラーゲンはほとんどなくなります。
- しかし、傷を修復する際にⅢ型コラーゲンは増殖し、治癒の進行の土台として働くことがわかりました。
- Ⅲ型コラーゲンは傷を治す際の組織再生において重要な働きをするコラーゲンなのです。
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ベビーコラーゲンはヒト由来コラーゲンなので、アレルギーを起こしません。そのため、カウンセリング当日に治療を受けることができます。
- コラーゲンは皮膚の真皮に豊富に含まれているため、外から注入しても体内コラーゲンと結びつきやすいため仕上がりが自然で違和感がありません。
- ベビーコラーゲンは注入直後から注入剤に含まれる水分が減少するためベストな仕上がりになるよう、やや盛り上げ気味に注入します。
効果
人に気づかれずにシワ治療をしたい人や顔にメスを入れずに若返りたい方にお勧めです。
個人差により持続期間は異なりますが、約6ヵ月~1年くらいの効果です。
線に見えるような溝になっているシワにはとても相性が良く、シワだけをターゲットに注入しますので、周りが盛り上がることなくボリュームを出さずに治療することができます。
体内のコラーゲンと結びつくため、違和感がなく自然になんじんでくれます。
ベビーコラーゲンはテストなしで、当日注入することができます。
定期的に注入することでシワの進行を遅らせる事ができます。
デメリット
まれに、注入部位が白く浮き出ることがあります。いずれ吸収されて目立たなくなりますが、気になるようであれば白く浮き出た部分の周りに低濃度のコラーゲンを入れることで解消できます。
皮フのたるみが大きいと注入だけでは対応できない場合があります。
また、シワの状態によっては脂肪注入やヒアルロン酸注入の方が良い場合もあります。
ベビーコラーゲンは分解する事が出来ませんので、注入後は体内で自然に分解されるまで元に戻すことはできません。
基本情報
施術時間 | 15分前後 (注入部位・範囲によります) |
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麻酔・麻酔方法 | 表面麻酔or神経ブロック麻酔 |
通院日 | 注入/補正チェック |
通院回数 | 2回~ |
抜糸 | ありません |
入浴 | 当日から |
洗顔・化粧 | 当日から |
ダウンタイム | 注入後赤みのある針跡が数日続く場合がありますが、メイクで隠せる程度です。 まれに、内出血が起きる場合もありますが、2週間程度で徐々に消えていきます。 |
注意事項 | 注入部位を強くこすったり、マッサージを行ったりするとコラーゲンの吸収が早まることがありますので、注入後のマッサージは数日間控えた方が良いでしょう。 |
よくある質問
ベビーコラーゲンとウシコラーゲンはどちらで治療したらよいですか
ベビーコラーゲンは目尻などヒアルロン酸では難しい線に見えるシワには最適な製剤です。テストなしで当日治療ができる事も大きなメリットの一つです。コラーゲンに限らず、それぞれの製剤には向き不向き、得意不得意の部位や症状がありますので
シワの状態、皮膚の質、顔の部位で使う製剤を決める事が一番のベストです。
妊娠中にシワの注入治療を受けられますか
妊娠中、授乳中時の治療はコラーゲンのほかヒアルロン酸、ボトックス全てにおいて治療の安全性が試験により確認されていないため、その期間は避けて治療を受けられることをお勧めします。
痛みはありますか。
痛みに弱い方には表面麻酔を行っています。
表面麻酔はクリーム状の塗るタイプと貼るタイプがあり、注入する30分前からつけておくとほとんど痛みが軽減され、楽に治療を受けることができます。