治療方法(施術内容・治療について)
この治療にヒアルロン酸注入が効果的です。短時間での侵襲の少ない治療です。

- 治療前の右手の背部に血管がはっきり見えます。
- 黒く印を書き入れ、注入部位を決めます。
- カニューレを使用して架橋ヒアルロン酸を2本から4本ほど注入した直後です。手背部中央の赤い点が刺入部位です。まだはっきりと効果がみられていません。
- 注入の1時間後です。血管が目立たなくなりました。赤い刺入部位も目立たなくなりました。
- 治療1週間後です。効果がはっきりと見えます。血管の浮きが目立たなくなりました。
- 治療2カ月後です。自然な感じで、手背部が若返りました。
治療方法
手背部の血管が目立つ部位に、架橋ヒアルロン酸製剤を注入します。注入予定部位の近くに1箇所26ゲージの針(太さ0.46mm)でカニューレ挿入用の穴をあけ、そこから27ゲージのカニューレ(太さ0.41mm)を注入部位にいれます。シリンジにはいった架橋ヒアルロン酸製剤をそのカニューレに接続して皮下に均一に注入します。
穴をあけるときが、痛みが少しありますが、針が細いため麻酔は必要ない位です。またカニューレは先が丸くなっているため、皮下を動かしてもほとんど痛みはありません。
注入する架橋ヒアルロン酸製剤には、通常痛み止めのキシロカインという麻酔薬が含まれているため、ゆっくり注入すれば挿入部分に麻酔が同時に効果を発揮して、痛みがなくなる訳です。
注入後はカニューレを抜去します。針穴からわずかに血がにじむことがありますが、数分の圧迫で針穴はふさがります。採血でできる針跡よりも目立たない針の太さなので、数時間から1日程度で目立たなくなります。
効果
血管が浮き上がるのは、手背部の周囲組織が減少して起こります。特に脂肪組織などが減少すると目立つようになります。この減少した組織の代わりに補てんする物質をいれると改善するわけです。体内にある組織や物質には脂肪、コラーゲン、ヒアルロン酸、水分などがあります。これらのすべてか一部を充填すると改善します。
一番手軽にもちいることか できるのはヒアルロン酸です。注入用ヒアルロン酸は体内で水分を吸収してやや膨らみます。水分含量は体内の他の組織とほぼ同等で、自然な感触と外観です。
若い時のふっくらした手が戻ってきます。
効果持続期間は、注入するヒアルロン酸の架橋度合いによって違います。低架橋のものは数カ月以内にほぼ元に戻ります。初めて施術する場合で不安があれば、試し程度の期間ですが、体験することができます。仕上がりは非常に自然で、何もしなかったような自然さです。
通常は中架橋のヒアルロン酸製剤を使います。1年程度の効果があります。人によってはやや凹凸が気になることがありますが、1カ月程度でなじんできます。
デメリット
注意深い施術を行った場合でしたら、ほとんどありません。カニューレをいれる針穴を作るとき血管にあたると内出血がおきます。この場合は2週間程度で改善します。またカニューレの操作が強引だと血管を損傷することがあり、これも内出血を起こす原因となります。
基本情報
施術時間 |
10分から30分程度です。 |
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麻酔・麻酔方法 |
特に必要ありません。針穴を作成するときにやや痛みがありますが、局所麻酔をおこなっても同様の痛みなので、通常行いません。 |
通院日 |
結果の確認に1~2週程度で診察を行いますが、特に施術跡の処置はありません。 |
通院回数 |
施術以外には1回程度と効果が落ちてきて、いつ再度施術するかを知りたいときに診察をうけた方が良いと思います。 |
抜糸 |
特にありません。 |
入浴 |
細いカニューレを用いるので、数時間跡からは入浴が可能です。 |
洗顔・化粧 |
直後から普通に行えます。 |
ダウンタイム |
内出血がなければ1時間程度です。針跡を気にしなければほぼありません。 |
保険適応 |
保険は適応になりません。 |
注意事項 |
手背部に感染がある場合や、外傷のすぐ跡の場合は施術は待機した方が良いです。 |
よくある質問
ヒアルロン酸注射は痛いですか
痛みに弱い方には表面麻酔を行っています。
表面麻酔はクリーム状の塗るタイプと貼るタイプがあり、注入する30分前からつけておくとほとんど痛みが軽減され、楽に治療を受けることができます。また、施術中「痛い」と感じられた際は、すぐに医師にお伝えください。一度にどのくらいのヒアルロン酸を注入できますか
体格などの個人差はありますが、100cc前後かと思います。
標準体型の方で1cup~2cupくらいのバストアップが可能ですが、ヒアルロン酸注入の場合は求める大きさに比例して注入量が増えるため、その分コストもかかります。
コラーゲンよりヒアルロン酸のほうが長持ちするってホントですか。
吸収の早いヒアルロン酸より、長持ちするコラーゲンもありますので、一概にヒアルロン酸が長持ちするとは限りません。どちらの注入剤にも共通して言えることは長持ちする注入剤ほど感触が硬かったり、凸凹が目立ちやすいなど仕上がりがキレイではありません。シワの深さや皮フの厚さに合わせて、それぞれの特性を活かした注入剤を選択することが重要です。
神田美容外科形成外科医院
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