コラーゲン注入

コラーゲン注入

治療方法(施術内容・治療について)

■コラーゲンとは?

  • コラーゲンとは体内の細胞と細胞をつないでいる、いわば接着剤のような働きをしているタンパク質のひとつです。主に皮フや骨などに含まれ、身体全体の30%をコラーゲンが占めています。
  • 細胞は足場がないと生きていけません。その足場になっているのが 「コラーゲン」 なのです。特に皮フの真皮層には70%と多くのコラーゲンがびっしりとつまっており、肌の弾力を保っています。
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  • コラーゲンは赤ちゃんの時に一番多く、加齢や紫外線からのダメージを受けることで体内のコラーゲン生成が遅くなり、肌の弾力が奪われシワやたるみが出現します。
  • 飲料やサプリメントでコラーゲンを多く摂取しても、一定量を超えてしまうと体内で分解し体外へ排出してしまうので、むやみにコラーゲンを取りすぎても美肌効果には限界があるといえます。

■ウシコラーゲンの特徴

  • 現在、治療に使われるウシコラーゲンは日本のメーカーで製造されているアテロコラーゲンだけになります。
  • アテロコラーゲンは仔牛の皮フから抽出したコラーゲン製剤で、日本で最初に厚生労働省から認可されたコラーゲンです。承認後30年以上治療に使用され、現在も日本で認可されているコラーゲンは日本製のアテロコラーゲンしかありません。
  • アテロコラーゲンは牛由来のコラーゲンのため、アレルギーの既往歴に関係なく約3%の人に陽性反応(発赤・腫脹・かゆみなどのアレルギー症状)を起こします。そのため、注入する前には必ず皮内テストが必要となり、4週間ほど経過を診てから治療します。
  • アレルギーの有無を確かめるため、皮内テストは腕に2回行います。1回目にアレルギーの陽性反応が見られなくても2回目のテストで顕著に現れるケースもあり、製造メーカーも2回のテストを推奨しています。
  • テスト後数日で現れる強陽性の反応はテスト部位が赤く蚊に刺されたように膨らんでシコリになります。また、遅延反応と言って数日だけ赤くなったり、数時間だけ赤くなるなど良く観察しないと見落とすことがあるくらいの弱い反応もあります。
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  • アテロコラーゲンは皮膚の薄い目の下や小じわに使用できる低い濃度から、厚い皮膚に対応できる高い濃度まで4種類のコラーゲンが揃っています。
  • アテロコラーゲンの低濃度は、他にはない濃度なので、皮膚の薄い目の下のシワや浅いシワなどに最適なコラーゲンです。
  • 特に涙袋を作る時は不自然に膨らみ過ぎず、自然な涙袋に仕上がります。
  • コラーゲンは元々体内にあるタンパク質なので、外から注入しても体内にあるタンパク質と結びつきやすいため、仕上がりが自然で違和感がありません。
  • コラーゲンは注入直後から注入剤に含まれる水分が減少するため、ベストな仕上がりになるよう、やや盛り上げ気味に注入します。
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  • 特に涙袋を作る時は不自然に膨らみ過ぎず、自然な涙袋に仕上がります。
  • コラーゲンは元々体内にあるタンパク質なので、外から注入しても体内にあるタンパク質と結びつきやすいため、仕上がりが自然で違和感がありません。
  • コラーゲンは注入直後から注入剤に含まれる水分が減少するため、ベストな仕上がりになるよう、やや盛り上げ気味に注入します。
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コラーゲン注入で神田美容外科形成外科医院が選ばれる理由

国内・海外でも評価される、指導的な役割を果たす医師が担当

臨床医向けの「注入剤によるシワ取り治療」の実技講義や講演・セミナーを行っています。また国内、海外で行われる学会での発表や医師向けの教科書などの論文・執筆活動も多数あります。
東京大学医学部附属病院の医局時代にコラーゲンの治験に携わり、日本初の「注入剤によるシワ取り治療」を確立しました。30年以上にわたる美容医療の実績のもと、技術の普及に積極的に取り組んでいます。コラーゲンやヒアルロン酸などのシワ取り注入剤の研究が功を奏し、注射剤の販売会社が新製品の効果を検証するために訪ねてきます。

コラーゲン注入で神田美容外科形成外科医院が選ばれる理由

効果

ウシコラーゲンは30年以上使用されていますので、アレルギーテストを行うことで高い安全性が得られます。

人に気づかれずにシワ治療をしたい人や顔にメスを入れずに若返りたい方にお勧めです。

注入剤の濃度や個人差により持続期間は異なりますが、約6ヶ月~1年くらいの効果です。

注入剤の濃度が幅広いため、細かいシワから深いシワまで対応可能です。シワ以外にも外傷性の凹みや手術痕などにも有効とされています。

シワに直接注入するのでボリュームを出さずに治療することができます。

体内のコラーゲンと結びつくため、違和感のない仕上がりです。特に目の周囲にはとても相性がよく、目の下などの薄い皮フに注入しても自然になじんでくれます。

定期的に注入することでシワの進行を遅らせることができます。

施術の流れ-コラーゲン注入

Step1 前日(準備)

いつも通りお過ごしください。
注入後は針跡等が見える場合がございますので、気になる場合はマスク・サングラス・帽子・化粧品等をご持参ください。

Step2 カウンセリング

わかりやすく丁寧なカウンセリングを行います。
望む印象などヒアリングし、最適な治療をご提案いたします。
また治療の流れや方法・料金・術後のアフターケアまでご説明いたします。

Step3 皮内テスト

牛コラーゲンの場合テストを2回行います。
※テストの間は2週間以上開けます。
1回目—-→2回目—-→テスト終了(最短1ヵ月)
テスト期間中、アレルギー反応がなければ注入ができます。
ベビーコラーゲンはテストが不要です。

Step4 洗顔

施術前に注入する部位の洗顔を行っていただきます。
当院では、クレンジング・洗顔・タオルのご用意がございます。使い慣れた物をご希望の場合はご持参ください。

Step5 マーキング

治療したい部位をカウンセリングしながら、医師がマーキングを行います。

Step6 麻酔

表面麻酔 or神経ブロック麻酔を行います。
表面麻酔は30分程度お待ち頂ければ麻酔の効果が出てきます。

Step7 施術

注入部位・範囲によりますが、15分程度で治療は完了します。
細かく注射をしますので針跡や内出血がでる場合もありますが、2週間程度で消失します。

Step8 施術直後

軟膏の上から、パウダーでお化粧を行う事が可能です。
液体の化粧品は、施術後2~3時間はお控えください。

Step9 注入後の過ごし方

注入部位のマッサージ、レーザー、ハイフ等は吸収が早まる事がありますので、数日控えてください。
その他は通常通り生活していただいてかまいません。
何か気になる事がございましたら、お気軽にご相談ください。

デメリット

ウシコラーゲンは皮内テストで4週間ほど経過観察が必要なため、すぐに治療ができません。
シワに注入できるまで最短でも4週間の時間が必要になります。

ウシコラーゲンに陽性反応を起こした場合、ウシコラーゲンは使用できません。
陽性反応の人に注入するとコラーゲンが吸収分解されてなくなるまで、半年~1年半ほどの間注入部位が赤く腫れるなどの症状が続きます。

コラーゲンの濃度が高くなるにつれ持続効果は長くなりますが、仕上がりがキレイとはいえません。ご自身の皮膚にあった濃度を使用することが大事です

まれに、注入部位が白く浮き出ることがあります。いずれ吸収され目立たなくなりますが、気になるようであれば白く浮き出た部分のまわりに低濃度のコラーゲンを入れてあげることで解消します。

皮フのたるみが大きいと注入だけでは対応できない場合があります。
また、シワの状態によっては脂肪注入やヒアルロン酸注入の方が良い場合があります。

コラーゲンを注入すると体内で自然に分解されるまで元に戻すことはできません。

征矢野が語るコラーゲン注入の極意

基本情報

施術時間15分前後 (注入部位・範囲によります)
麻酔・麻酔方法表面麻酔or神経ブロック麻酔
通院日皮内テスト/再テスト/注入/補正チェック
(補正チェック期間を1ヵ月間設けております。部位請負制で治療されている方は、期間内は何回でも同部位への補正注入が再診料で受けられます)
通院回数3回~
抜糸ありません
入浴当日から
洗顔・化粧当日から
( 注入後30分で化粧パウダーの使用が可能です。通常のメイクは3時間後に行えます )
ダウンタイム注入後赤みのある針跡が数日続く場合がありますが、メイクで隠せる程度です。

稀に内出血が起きる場合もありますが、2週間程度で徐々に消えていきます。
保険適応適応外
注意事項注入部位を強くこすったり、マッサージを行ったりするとコラーゲンの吸収が早まることがありますので、注入後のマッサージは数日間控えたほうが良いでしょう。

ウシコラーゲンは約3%の人がアレルギー反応を起こすため事前に皮内テストが必要です。

注入直後の針跡が気になるようであれば、お帰りの際にはマスク、メガネの着用をお勧めします。

注入した部位はなるべく直射日光を避けて、日焼け止めをご使用ください。
料金を見る

よくある質問

コラーゲン注入はどのくらいの頻度で何回行えばいいですか?

効果がおちてきたと感じるときに再度治療をうけます。通常半年前後が多いです。個人差もありますが、1年に一回の方もおいでです。また老化現象を伴わない、傷跡の陥凹などは更に長期間の効果を期待できることが多いです。

コラーゲンを注入後、どのくらいの期間効果が持続しますか?

治療部位や使用コラーゲンによりますが、数ヵ月~1年程度です。よく動く部位、例えば口唇や上眼瞼などは早めに効果が少なくなっていくようです。頬や額、眉間などは皮膚が厚く高い濃度のコラーゲンを使用できますので、他の部位よりも長い効果が期待できることが多いです。

コラーゲンにはどのような種類がありますか?また、効果に違いはありますか?

牛由来、ブタ由来、ヒト由来のコラーゲンがあり、それぞれ数種類の濃度があります。牛由来コラーゲンが1977年から臨床応用されて、長い期間の臨床結果が確認されています。すでに40年間大きな問題がなかったので、安全性の裏付けとなっています。使用するコラーゲンの種類や濃度は治療部位やその方の皮膚の状態により使い分けます。

コラーゲン注入後における注意点はなんですか?

針が非常に細いので、直後に針痕が見えないこともありますが、稀に小さな赤い点が残ることがあります。これは数日で消失しますが、気になる方はメイクでもカバーできます。針痕は数分程度で閉じて、通常は施術当日から入浴や洗顔が可能ですので、私生活にはほとんど影響がありませんが、あまり強くこすったり、引っ掻いたりするような肌に極端な刺激を与えることはお控えください。

コラーゲン注入にかかる施術時間はどのくらいですか?

施術時間はおおよそ1部位に対して10分~15分程度ですが、注入箇所が増えるとその分の時間はかかります。麻酔クリームの塗布から麻酔効果が現れるまでの時間を入れると45分程度になります。痛みに弱い方は、麻酔クリームを塗布する時間を40分程度に伸ばす事も可能ですのでご相談ください。

コラーゲン注射の痛みが怖いのですが、どのようなケアを行っていますか?

細い針を刺す時の痛み、また薬剤が入っていく時の痛みがありますが、麻酔クリームを事前に30分程度塗るだけで、どちらも痛みが減少します。部位にもよりますが、皮膚が薄いところでやや長い時間クリームを塗布していると全く痛みを感じないこともあります。顔に針を刺すという行為が不安な方は、アイマスク等で視覚的なケアも行えますのでお気軽にご相談ください。

コラーゲン注入はどのような症状に効果的ですか?

細かい皺には低濃度、目立つクッキリとした皺などには高濃度に変えてコラーゲンの注入を行います。肌によく馴染み、自然な仕上がりを希望する方に効果的です。また、コラーゲンは歴史があり、古くから利用されていて比較的安全であると言えますので、ヒアルロン酸等でアレルギーの出る方へもおすすめです。部位としては上下眼瞼や口唇、法令線、額、眉間、口元、頬の皺に注入することでエイジングケア効果をもたらすことが可能です。牛由来やブタ由来コラーゲンを用いる場合にはアレルギーが無いかの事前の皮内テストが必要になります。

ヒアルロン酸とコラーゲンはどう違うのですか?

ウシコラーゲンもヒアルロン酸も同じ吸収性の注入剤ですが、それぞれ異なる特性があります。
ウシコラーゲンは皮内テストをクリアするまでに4週間の経過観察が必要ですが、自然で違和感のない仕上がりです。それに比べて、ヒアルロン酸はテストいらずで当日注入ができる反面、感触や色味に違和感を感じる場合があります。どちらもメリット、デメリットがあるので上手く使い分けることがベストでしょう。

人間に牛のコラーゲンを使っても平気なのでしょうか?

注入に使用されるウシコラーゲンは隔離された仔牛の皮フから抽出し、不純物を取り除いた純粋で均一なコラーゲンです。
医療では縫合糸やカプセルなども牛から作られているものもあり、人体に使用しても特に問題はありませんが、内臓などで利用される場合と違い皮フの浅いところに使用するため、アレルギーの反応が目立ちやすくなります。
シワ治療の場合は美容目的で使用するため、陽性反応を避けるための皮内テストが重要といえます。

妊娠中にシワの注入治療を受けられますか?

妊娠中、授乳中時の治療はコラーゲンのほかヒアルロン酸、ボトックス全てにおいて治療の安全性が試験により確認されていないため、その期間は避けて治療を受けられることをお勧めします。